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ピアノ嫌いにさせた私の猛省と楽譜が苦手な子の奏でる音

受験でしばーらくお休みしていた

高1Aちゃんが復帰一発目レッスン。

  

Aちゃんは 一音弾いた音から すっと入り込めるタイプで

音を機械的に楽譜上の音符を追いかけるのではなく

感覚的に心地よく変換できる・・っという感じ

私の中の解釈です。

 

まあAちゃんはとっても楽譜を読むのが苦手なタイプで

それが功を奏してる・・のかなと思います。

私としては 楽譜きちんと読んでほしいけど(笑)

 

もう一人楽譜読むの苦手な感覚少女小6Nちゃん

とても味のある演奏をします。成長が楽しみな子の一人です。

 

だけど最近ピアノに対するエネルギーが落ちてきて

笑顔も 音に元気もなくなってきています。

 

私は

「こんなに感覚イイんだから やはり楽譜も読めたほうがいいんだよ!」

ってストイックに譜読み頑張ってやらせていたんだよね。

 

でも最近のその暗い姿見て 私の思ってる事を突き通すんではなくて

Nちゃんが弾きたいようにやらないと 意味がないって 今頃気づき・・ハッとしました😿

 

私は ずっとこのHPに 

誰のピアノでもない自分の為のピアノだから好きなように弾こう!

って掲げてきたのに ちゃんとできてないやんって自分を責めました。 

ごめんね Nちゃん

 

元気ない口数少なくなった私の顔見ないNちゃん

これは・・わたしは 取り返し付かないことをした と覚悟しました。

でももう遅いよ

 

私が絶対絶対言わせてはならない言葉

 

「ピアノきらいになりました 辞めます。」

 

今日のレッスンでこの言葉が出るかもな・・・と 思いながら 

お母さんも含めて 最近の状況話して今後どうするか話し合いました。

 

「弾いてみたい曲ある?」

って聞いてみた。

元気なく 

「コナンの中のきれいな曲があって ピアノで弾いてるYouTubeの見て弾いてみたいけど 私には難しくて無理だから・・」

って。

お母さんも 

楽譜を読む事はもうあきらめました。映像見て弾ければいいですよ

 

自信までなくさせるなんて 私 失格

 

最後のチャンスを与えてもらいます

 

その日のレッスン さっそくすぐにそのYouTube見て なるほどと

 

楽譜を読むのが苦手 なら 楽譜を書いてみない?

っと提案しました。

 

それでだめならあきらめよう。ココロは戻ってこない。

 

でもここまでやってきたのに 楽譜読むの捨てるのもったいない・・

 

ほらほら あきらめない わたしの悪いとこ出た

 

楽譜の書き方 最初から丁寧に説明 もともと 

これは何?どういう意味?って知りたがりな一面があるNちゃん。

 しっかり説明を聞いて 把握しておきたいタイプ。

 

ト音記号はどこから書く シャープフラットのつく順番 音符に対してどこへ書くのか

音符の棒は上から下から? 棒の長さはどのくらい?

などなど一つ一つを噛みしめて なるほどー っとNちゃん

 

そしてYouTubeで聴いた音を音符にする。

このリズムはこう形にする、音符をつなげる書き方 見た目のバランスをきれいに書かねば見にくく弾きにくいこと

ベースを聞き取る、コードを聞き取る。コードにはメジャー マイナー 7がついたりたくさんあること

コードをつける場合はダイアトニック・コードを利用すると便利なこと。

など 難しいかな?ってこともきちんと説明。

 

30分の通常レッスンではテキストのみになってしまい基本的な事も さっと説明して終わりになることが多い。

 

でもほんとは実践的なこっちの方が大切な事だ と思う。

Nちゃんは真剣な表情で興味深そうにうなずく。

 

左の伴奏は コードをつけて あえて 自由に弾かせることにした。

YouTubeでの演奏は派手に聞こえるようにほとんど

アルペジオ・和音で厚く・オクターブ

スケール、アルペジオを高速で動く

なパターンが多く、そこにプラスおしゃれな感じを出しつつのアレンジをしてNちゃんには弾いてもらおうとレッスンを進めた。

 

次のレッスンには 先週説明したことをワードでまとめて渡したら

すっごく喜んでくれて 久々笑顔が見れた😢

ファイルに大切にしまってくれた。 嬉しかった。

 

そして 少し弾いてみたよ って左手つけて素敵に弾いてくれた。

「自分で考えながら書いてみると 読むのが少し楽になったかもしれない・・」そう言いながら。

とっても素敵だった。

音が 心地よかった

笑顔で いつものNちゃん いやいや パワーアップして自信つけたちゃんが新たに誕生したね😭

 

こういう子たちは 慎重に育てなければいけない。

型にはめると 良さが消え果てるから。

 

何十年教えてきても わたしまだまだ ダメだ・・

日々 反省 猛省 

 

 

でも 楽譜に弱くても

ラウンジとかで聴かせる演奏 となると 

その素敵な雰囲気の演奏がいい。

 演奏会のように機械的にやると興冷め 癒しも吹っ飛ぶ

 

私がピアノ演奏の仕事を体調不良でお休みするときに

代わりの演奏者を探さねばならないときもあり

いつものメンバーはスケジュール埋まってるし

レパートリーたくさん持ってて 雰囲気よく臨機応変に弾ける先生がいなくて 毎回困っていた。

 

もちろん豪華にコンクールのように高速に指を動かし華麗な演奏をされる先生方は数多くいらっしゃるけど

そういったピアノの先生方にお願いしても会場側から

「先生 あの人 もう勘弁 うるさい」

っとNG出されたり 信用失いかねない事態に陥り

ある時 どうしようもなくて

自分の大人の生徒さんにお願いしたこともあった

 

 

もうコロナでそんな生演奏の仕事もこの先ないだろうけど😔😔

 

それでも

すてきな演奏ができる子をもっともっと育てたいなと思っています。

 

 私も臨機応変に対応できるレッスンができるようにさらに努力します。

 

 

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